My Experience In Yemen

青年海外協力隊 コンピュータ隊員の活動日記。

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イエメンの就職事情

最近、何人かのイエメン人とイエメンの就職事情について話をしました。
今回はそれを下記に。
ただし、自身のアラビア語能力による誤った理解の可能性と、
イエメン人による主観が入っている可能性から
参考程度に捉えて頂ければ幸いです。

------------
イエメンでは、大学卒業後そのほとんどの学生はすぐに就職ができません。
就職浪人する人が大半で、4年くらい定職が無い人はザラとのこと。
イエメン学生の大半はとりあえずは公務員に出願します。
日本で言う人事院のような機関に自身の履歴書や学校での成績を送付して
お声が掛かるの待ちます。その『お声』に4年くらい掛るのです。

もちろん何年も待たずしてすぐに就職できる人もいます。
それは、
・本当に優秀な人
・コネのある人
です。
前者について、やはり本当に優秀な人は就職できます。
ただしイエメンの場合、そういう人は近隣国へ出稼ぎに行く傾向が強いです。
オイルマネーで潤っている、サウジアラビア・UAE・クウェートなど。
同じイスラム圏で同じアラビア語圏で物価が高い近隣国で
キャリアもお金も稼げる環境はかなり魅力的とのこと。
近隣国で働いて自国の家族へ金銭面サポートことは、イエメンでは昔から見られる構図です。

そして後者についてですが、イエメンではコネ社会が強く残っています。
私の配属先でも、関連施設に弟や息子が働いているという人がいます。
公官庁でもその傾向は強いようで身内を優先的に採用するケースが多いようです。


では、いつまで経ってもお声が掛からない人はどうしているのか。
これは様々な用で、
・アルバイトをする人
・専門学校で勉強する人、
・民間企業にアプライする人
・軍隊に行く人
などなど
『アルバイトをする人』は別の言い方では、誰でも出来るような職につく事です。
私の配属先でもそういう職があります。
例えば、警備員、清掃員、あとはレセプションや
各部署間で書類を配送したりFAXする人がそれに当たります。
彼らはその仕事の収入だけでは生活できないので、
夜はまた別の似たような仕事を掛け持っている人が多いです。
それでやっと生活できる収入を得ることができます。

『専門学校で勉強する人』は更に専門性を深めて自身を売り込みます。
イエメンでは一日で終わるような小さな社内講習会でもそれを
自身のキャリアとして履歴書に書き込みます。
そのため、どんな講習会でも認定証の発行は必須なのです。
人によっては実務経験は全く無いけれど、
こういった資格や認定書を沢山持っている人が多くいます。
実際、教育を受けただけでそれに関連する実務経験が無いため
仕事では全く生かせず、ただ資格や認定書を持っているだけの人が
数多くいるとのこと。

『民間企業にアプライする人』は新卒ではなかなか厳しいです。
イエメンの民間企業は即戦力を求めるので新卒でキャリアの無い
一般的な学生には狭き門となっています。
もちろん、上記のように優秀な人やコネのある人は例外ですが・・・。
民間企業はやはり実力社会でなので力の無い人は首を切られることから
安定志向を望む学生は敬遠する傾向にあります。

『軍隊に行く人』はその場しのぎ的な手段になってしまいますが、
軍隊に行くと、その後の公務員就職の際に少し下駄を履かせてもらえるとのこと。
イエメンでは昔、徴兵制があり若者が軍に入ることは義務でした。
今はそれは無くなり軍に入隊することは任意となっています。
しかし、今現在上記のように若者の就職問題が大きくなりつつある中、
政府の一部意見として徴兵制復活論があるとの事です。
徴兵制を復活することで雇用問題の解決の一助になればとのことですが、
それはあまりに安易過ぎる考えで兵役が終わればまた職探しに戻り
結局は問題を先延ばしするに過ぎないのです。
実際、南部にあるイエメン第2の都市アデンでは、
退役軍人がその処遇をめぐってデモを起こしています。


イエメンでは徐々に物価が上昇しています。
それにより一般庶民の生活を苦しめています。
ただでさえ職が無いのに、物価が上がっている今日、
それに苦しんでいるイエメン人が多くいます。
大統領がホデイダと言う西部の海沿いの町にて
『金が無けりゃ、海水を飲んで腹を満たせ』と発言したそうで・・・。
インターネットでその発言を皮肉りながら取り扱ったイギリス在住のイエメン人に対して
賞賛を送るイエメン人が多くいました。
賞賛を送っていたイエメン人曰く、
みんな表向きは『大統領万歳』。
なぜなら反政府の動きをしようものならば、
警察や軍から何をされるかわからないから。
だから皆、大統領がやって来るとなると彼の写真を掲げて大統領万歳。
家に帰ってからは空腹と共に彼の批判をするなんて事を言っていました。
そう、それはまるで日本に程近いどこかの某国のように・・・。

| イエメン文化 | 06:56 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

To.まゆっぱさん

>人口が170万人程度で、日本の1.6倍ほどの国土なのに首都周辺にしか企業がない。
>資格を取得しても、地方では雇用がない。
>全国民に医療、教育が無償提供なので、焦って就職する必要もなく、無職のままでいる若者も多いです。

これだと地方の人は自給自足の生活が出来ますね。
自給自足ができれば地方の人が首都に上がる理由もなく、
余計に地方の人は地方から出ない構図に・・・。

絶対的な貧困層を救済するのに、
国連や先進国の援助は必須だと思います。またそれは有功な手段だと思います。
しかし、それ以外(それ以降)の例えば
下流・中流層における雇用の創出は国の政策次第だと感じています。
国営企業を作ることや外資企業を誘致することなど。
そこの部分は他国の援助云々よりも、国のお偉いさん方に頑張ってもらわないと・・・ですよね。

| KENic | 2008/03/22 05:22 | URL | ≫ EDIT

似たような問題、ボツワナでも起こってますよ~。

こちらはとにかく学歴社会です。
政府認定の資格試験があって、高校卒業後の進学先で受験ができます。

ボツワナはボツワナ大学、その他のカレッジ、ブリゲード(職業訓練校)というふうに高校卒業試験の結果によって、進学できる学校が決まってしまいます。

それぞれの進学先で、政府認定のグレード別試験を受けます。
グレードは確かAからDまで、進学先によって分かれていたと思います。

簡単にいうと、グレードを聞けば、その人が高校卒業後にどのような学校にいったのかわかります。

そのグレードによって職業の質も変わってきます。

しかも資格重視型で能力が伴っていないような気もします。
カレッジで電子工学を学んでも、電気の修理工といった具合。

資格は持っているけど、就職ができないのも社会問題になっています。

人口が170万人程度で、日本の1.6倍ほどの国土なのに首都周辺にしか企業がない。
資格を取得しても、地方では雇用がない。

全国民に医療、教育が無償提供なので、焦って就職する必要もなく、無職のままでいる若者も多いです。

ボツワナ大学を卒業しても(レベルの差異は大きくありますが、日本の東大のようなもの;ボツ大卒業したら官僚です)、
就職先がないので、有能な人材がどんどん国外に流出しています。
一度、外国で就職してしまうと、なかなかボツワナ国内で働こうという気にはならないようです。

そのため契約雇用の外国人が、企業、省庁、学校には多く配属されています。

中進国、先進国の外国人がほとんどのため、ボツワナ人よりも有能な傾向があり、ボツワナ人の雇用を奪う要因の一つにもなっているように感じます。

本当に難しいね。

| まゆっぱ | 2008/03/22 05:06 | URL | ≫ EDIT















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